2003年3月21日(金)
豆腐を作る。さて、豆腐づくりはどんなものなのだろう。
用意したのは市販の豆乳とにがり。材料に市販の豆乳を使っているので、豆腐づくりの八割は工程をさっぴいた気がするが、よしとする。こういうのは雰囲気を味わうってだけでも楽しめる。
つるりとなめらかな豆乳とにがりを混ぜあわす。するとどうか、豆乳がほろほろと凝固していく。いやはや、簡単に固まるものなのだなあ。『ねるねるね』だとかエンタテインメントなお菓子を遊んだのと似た感覚を思い出す。感触の変化を楽しむのもほどほどにしつつ、それを十二分に混ぜ合わせて器に流し込む。この時点では、固まってきた部分があるといっても大半はこれといった変化は見えず、見てくれはいたってふつうの豆乳のまま。蒸せば、しっかりした豆腐になるのか、これが。次は最後の工程の蒸し。準備をしていた蒸気をぶはぶは吐き出している蒸し器に後を託す。一五分程度の蒸しを終え、湯気の中から豆腐になっているはずのモノを取り出す。それは、ふるふるっという音で表現されることが当然とでもいわんばかりにやわらかに揺れる豆腐となっておりました。つまり、できたぞー、と。
……でも、これはやわらかすぎにできあがってしまってたという。固まり具合が一般的な認識としての豆腐からは少々遠い状態で、気合いが抜けて腰から崩れ落ちてるような豆腐。逃げ口上としておぼろ豆腐だからというのも準備していたりするのだが、意図していたところに着地できなかったのだ、潔く失敗を認めるということで今回は失敗だ。原因はにがりが正しい分量より少なかったためらしい。結果的に失敗になったとはいえ、できた豆腐(というのは少しつらいが……ここはご容赦願いたい)の味は濃くしっかりとしており、これでどうだという主張を感じるほど。これが豆腐としてしっかりできあがっていたらどれだけ贅沢な味となっていたか。それを味わわねば今回の失敗はチャラにならないだろう。是非、豆腐づくりは近いうちに再挑戦をしたい。